伊兵衛織
- 2013.06.27(木)
- 徒然メモ
先日 ご案内をいただいたので、「伊兵衛織」の展示会にお邪魔してまいりました。
河原町に丸善があった時に初めて拝見してから、もう10年以上経つでしょうか・・・
「当地では最後の展示です。」とご案内にありましたので、
「もう京都ではされないのですか?」と聞くと、
「いやもう 11月で伊兵衛織はやめるんです」 え~~~!!
「日本産の玉繭が手に入らなくなったのでね・・・
外国産のを使うと伊兵衛織ではなくなりますからね。」
残念ながら高嶺の花で まだ伊兵衛織を纏ったことの無い私が言うのもなんですが、
寂しいというか、悲しいというか、もったいないというか・・・
材料にこだわって良いものを作ろうとなさっておられるところが、止めざるをえない・・・
着物の未来は?日本の未来は? とても暗澹たる気持ちになってしまいます。
暑かったので、夏塩沢の着物に大橋保太さんの染め帯を締めていったのですが、
とても誉めていただき・・・「良いものを着ておられるのは、わかりますよ」とおっしゃったときに
良いものが良い!と判っていただける方が 本当に少なくなってしまって、
本当に どうなる日本!! と またまた 真剣に心配になってしまいました。
「がんばって 着物屋さん 続けてくださいね!」とおっしゃっていただいて、
なんだか 鼻の奥がツーンとなってしまい・・・シトシト降る雨の中、帰ってまいりました。